タンザニアの幼児教育(前半)


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初めに、タンザニアの教育、思想、文化に対して、僕は最大限の敬意を持っています。彼らの歩んできた歴史があり、培ってきた文化ですから否定するつもりは全くありません。


その事を前提として、タンザニアの幼児教育に関わった上で感じたことを書かせてもらいます。

 〈前半〉

①子どもは体を動かすのが大好き
②危険すぎるグランド
③2歳からアルファベットと数字の勉強

〈後半〉
体罰があたりまえ
⑤勉強道具の大切さ


それでは、順に進めてみます。


①子どもは体を動かすのが大好き

子どもたちは体を動かしたくてうずうずしている。

 

そのエネルギーはそれはもう半端じゃない(笑)

もう可愛くてたまらない、頼もしくてたまらない、見事なパワーを持っている。

 

はち切れんばかりのあふれでるエネルギーは、これからの未来を期待させてくれる希望のように僕の目には映りました。

 

今朝も、登校後、教室にいた子どもたちの所に、先生が外で遊ぶ合図の鐘を鳴らした。


すると、待ってましたと言わんばかりに凄まじい勢いでグランドに出る。目をキラッキラに輝かせて。

 

グランドと言っても10メートル平方程のスペース。燃やしたゴミや石ころもありとても安全とは言えない。

 

それでも、外に飛び出した子どもたちは生き生きしまくってる。

 

先生の合いの手に合わせて踊る。

 

若い女性の先生のジェイスは、上手に子どもたちをのせて楽しませている。

 

そして保護者が望む英語の習得にも応えるべく、英語もまぜながら子どもたちと体を動かす。

 

教室の中で、アルファベットや数字の勉強をしていても、時々、体を動かすときがある。

 

その時も、それまでの元気なさそうな表情が嘘のように一気に元気いっぱい、笑顔でいっぱいになる。

 

やっぱり子どもは、体を動かすことが大好き。

きっとこれは世界共通じゃないかなと思いました。



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②危険過ぎるグランド
先ほど少し書きましたが、本当に狭い。
とてもグランドと呼べるものではない。


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金曜日は、スポーツの日。

先週の金曜日は、急遽僕がスポーツを担当することになった。

即席で鬼ごっこ(僕がライオン役)をやった。迫真の演技でライオン役をやったかいもあり子どもたちは大盛り上がり。

運動量も確保でき、子どもたちのエネルギーを良い方向に使えたと思ったのもつかの間。

転びまくる。

子ども同士ぶつかる。

泣きだす。

そういう子どもがたくさん出てきた。


サッカーボールが1つあったので、安全面に配慮と思い、

手で使うのみ

というルールを伝えた。


が、全く守らず。

日本人の高校生相手とはわけが違う。

自分の認識の甘さを痛感。

1つしかないボールを取り合う。

力ずくで奪い合う。

そこから殴り出す。

また、ボールが他のところへ飛んでいく。

ボールに群がる所に、誰かがボールを蹴る。

顔を蹴りそうになったり、夢中でボールを取りに行き壁に激突しそうになる子どもがいたり、もう危なくて見てられない。

ボールを取り上げて違うものに変更。

先ほどのジェイスが、呼び掛けてダンスのようなものを始めた。

正直、助かったという思いでほっとしました。

ところが、ダンスにまざらないで幼稚園に唯一ある遊具に乗って勝手に遊び出す。

別の先生がついているが、確実に定員をはるかに超えている。おそらく20人近い。
いつ落下してもおかしくない気がして気が気ではない。

万が一、下に子どもがいたり、ボールを取りに行ったりする子どもがいたら大変。

命を落とすことも十分に考えられる。

ここの先生二人はそんなことを考えている様子は全く感じられない。

その後、教室に戻ることになったので大きなケガや事故もなくすんだけど、今後も続くと思うと本気で考えて伝えないといけない。

安全面は、最優先すべきこと。

タンザニアで思い知らされました。

それと同時に、この国の先生にも、そういう視点を何としても伝えなければと思った。


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③2歳からアルファベットと数字の勉強
まだ、ほとんど言葉もしゃべることができない子どももいる。

それでも、アルファベットと数字を書かせている。

自分は正直早すぎるように思う。

ただ、今回はタンザニアの幼稚園に僕が参加させてもらってるので受け入れることが大前提。

それでも、これは無理があるように思う。

50人程の子ども(毎日変わる)に対して、先生は基本2人。もう一人いるが、妊娠していて時々顔を出す程度。

あとは、日本人ボランティアの僕と女性の2人。

合計4人。

これで、50人を指導。

ただでさえ、集団をコントロールするのが難しい小さな子どもたち。

実際の授業は最初10分程全体でアルファベットを呼んだり、数字を呼んだりする。

そのあとは、先生が生徒を個別で呼んで書く練習をさせる。

2歳や3歳の子どもは運動技能は相当未熟。

字を書く行為は、立派な運動技術。

数字なら1や0は何とか書けても、2や3はなかなか書けない。

順番からすれば、自由に落書きさせたり、簡単な直線、点線をなぞり書きさせるなどが思いつくがいきなり実践。

それでもいいが、2が書けない子どもは1週間ずっと2を繰り返し書かされている。

個人的には、できる文字もあるので他も進めながら弱点を克服してはどうかと思う。

子どもは飽きてしまうし、できないことばかりやると、自分はできないと無意識に刷り込んでしまう気がする。

他にもやってみることで、そこで技能が発達して書けなかった2が気づけば書けるようになることも十分にあり得る。

この辺りは、教える先生がどんな教育を受けたか。それで大きく変わると思う。

ただ、保護者たちはとにかく学力向上に躍起になっているようです。

そう考えると何が正解なのか、僕はわからなくなりました。




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 続く